2014年4月11日金曜日

ボロボロの自転車と、問題解決力と。

昨今の教育業界では、もっぱら
『問題解決力』をつける!が謳い文句ですね。
曰く、変化の激しい現代に生きる人々にとって、必要なのは
コミュニケーション力と問題解決力。
この力を子ども達に身に付けさせるには、こんな教育が必要だ!と。

それ自体には、ふむふむ納得。
暗記を重んじる詰め込み教育が未来を拓く鍵になるとも思えないし。
ディスカッションをベースにした、自分で考える力、それをシェアする力を養う
新しい教育に、私自身も興味津々!そういうの好み!

ところで、”問題解決”って、どういうことなんだろう。
ウィキペディアによると、
「問題を解決する、すなわち解を発見することであり、思考の一部分である」
とのこと。
つまり、当たり前のことだけど、その人それぞれの”問題解決”思考があるって事ですねー。

それで思い当たる事が。
現在の勤務先は、駅から少し離れているので、自転車が支給されています。
で、駅から自転車通勤しているのですが、私の自転車のサドル、古いのでこんなことにー。
雨が降ると水を吸いまくりで、一向に乾きません。
ある時を境に、ずっと濡れているサドルになってしまった。
そこで私の問題解決は
≪駅から自転車で5分くらいだし、ずっと立ち漕ぎすればいいや!≫
ってことで、その日以降、ずっと立ち漕ぎを実践。
なかなか脚力もついてきた、と自負してます!
トレーニングにもなって、一石二鳥!とホクホクしているのですが、
いろんな人にこの解決法を話したところ、あまり賛同を得られず(笑)
・サドルを保護するものを買えばいい
・ずっと立ちこぎするつもりなら、いっそサドルを外してしまえばいい
という意見が多数でした。
私はそういうのが全部面倒だから、今の方法でやってるんですがねー(笑)
 
そんな問題解決力が身に付いている(と、勝手に思ってる)私ですが、
受けた学校教育は、詰め込み教育。
(・・というか、学校で習ったことはほとんど覚えてないや!)
じゃあ、どこでその力が身に付いたのか!?というと、
忘れっぽくてうっかりしている自分が引き起こす数々の事件に対処するうちに、
自然に身に付いたのではないかと。
 
というか、実は最大の問題解決スキルって、
『気にしない』
ってことなんじゃないかと。

今ここで起きた問題を受け止め、全力で解決し、
細かい事は気にしない。
わかちこ、わかちこー!(^o^)
 
そう考えてみると、どこでどういう教育を受けるか、受けさせるか、
というのも大切かもしれないけど、
結局のところ、そこで何を掴み取れるかっていうのはその人次第なので、
『自分はどういう風に問題解決すると気持ちよく生きていけるのか』
を知ることと、
『自分のやり方が他の人にとってはそうではない。自分と人は違う。
だから、人とコミュニケーションを取ることを厭わない』
を実感する事が大切なんじゃないかなーと思います。
 
私が、初めてこの”問題解決能力”なる概念を知ったのは、
仕事でレゴエデュケーションのワークショップを受けた時でした。
その時に知った、ジャン・ピアジェのこの言葉にすごく衝撃を受けました。
”Intelligence is not what you know, but what you do when you don't know."
(知識(知性)とは、知っていることではなく、どうしたらいいか分からない時に
何をするか、ということ)
そういうIntelligence、を目指して教育は組み立てられていくと良いと思うし、
自分自身も育んでいきたい。
学校教育で学んだ事は覚えていなくても(笑)、人生は続いていくものだし、
知性も育み続けていくものだと思うので。
(マジメに学んでこなかった言い訳とも言うが・・)

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